皆様に安心して健康管理を続けていただくために ~理事長メッセージ~
いま世の中は新型コロナウイルスの影響を受け、ソーシャルディスタンスの確保や外出自粛、テレワーク導入などにより働き方が変わった、外出や運動の機会が減ったなど、日々の生活にも変化が起こっていらっしゃるかと思います。
このような「新しい生活様式」が求められる中、感染を恐れ、毎年受けなければならない定期健診でさえ受診を控えている方もいらっしゃるかもしれません。
新型コロナウイルスによる日本の死亡者数は、2021年4月下旬には約10,000人となり、これからますます増加することが懸念されています。
一方、健診の対象となる、がん・心血管疾患・循環器病・その他の成人病による死亡者数は、全体で年間70万人を超えており、実に、新コロナウイルスによる死亡者数の70倍を超えています。
新型コロナウイルスの感染が拡大して1年が経過しましたが、私ども進興会にも「いま健診を受けて大丈夫でしょうか」といったお問い合わせを多くいただいております。新型コロナウイルスの感染を恐れて受診を控えることは、潜在的な病気が放置されてしまい、早期発見が可能だったがんや、生活習慣病を見逃すことになりますので、感染予防対策を十分に行っている施設で健診を受けることが大切になります。
また、新しい生活様式による環境の変化から、健康を害してしまうことは、新型コロナウイルス感染症よりもさらに悪い結果を招くリスクと隣り合わせといえます。
私たちは新型コロナウイルスに対する予防を徹底しながら、できるだけ健全に日常生活を継続していく必要があります。
毎年の定期的な健診でご自身の健康状態を確認することは、皆さまの健康を維持するうえで、これまでもこれからも大切になります。
新型コロナウイルスばかりをおそれるのではなく、みなさまの「健康全体」に目を向けて、がんの早期発見や生活習慣病予防のために、ぜひ健診や人間ドックをご活用いただければと思います
進興会の各健診施設は十分な感染症対策を行なっています。感染症対策を万全に行なっている施設で精度の高い健診を受けられることは、非常に有意義なことと言えるでしょう。
どうかご心配なさらずに、大切な健診・人間ドックを受診いただければと思います。
森山 紀之(医療法人社団進興会 理事長)
1973年千葉大学医学部卒。
元国立がん研究センター がん予防・検診研究センター センター長、
東京ミッドタウンクリニック常務理事 兼 健診センター長を経て、現職。